2010-03-07から1日間の記事一覧

3話 古本は紙魚の骨を食べるか -7-

戦慄と恐怖で思考が乱れそうになる。 いや、まだ手はある。 わたしはあきらめない、とあの日心に決めたのだから。 「三ノ宮さん本が置いてあったテーブルはどこ!」 「え、あはいこっちです」 『レナートさん!』 わたしは能力を全開にして最大強度で放つ。 …