2010-03-04から1日間の記事一覧

3話 古本は紙魚の骨を食べるか -4-

「あのう…、どこにむかってるんでしょう?」 前を歩くわたしに『窓際の君』こと――三ノ宮 優羅(自己紹介してくれたのでようやく名前を知った)さんがそう訊いてくる。 「ん?とりあえずこのままだと校舎から一歩も出られないし、反撃するにしても準備が必要で…